豊胸バッグについて
豊胸バッグについて
一般的に豊胸に使われる人工物をマンマリーインプラント(mammary implant)と呼び、その構造は外皮(シェル)と内容物で構成されています。
外皮(シェル)構造にはツルツルとした表面のスムースタイプと、ザラザラした表面のテクスチャータイプがあり、さらに内容物、形状(アナトミカル型・ラウンド型)の違いでみると数種類のバッグ(人工乳腺)があります。当院では主にシリコンジェルの豊胸バッグを使用し、ワキの下から挿入する方法を行っています。
生理食塩水バッグ
バッグの内容物に、完全無菌処理を施した人間の血液と浸透圧の等しい濃度0.9%の生理食塩水を用いたもので、医療現場では頻繁に使用されています。コンタクトレンズの液と同じものですから、人体に悪影響を及ぼすことはありません。このことによってバッグが万が一破れても、人体へ影響ない豊胸手術が可能になりました。
生理食塩水インプラントはシリコンジェル使用中止要請以降、急速に需要が広まり、最もポピュラーな方法の一つになっています。
しかしながら、生理食塩水にも難点があります。
- 感触(症例によって従来のシリコンジェルほど自然な乳房を形成できない)
- 通常、PREFILLED TYPE(予め生理食塩水を満たしてあるバッグ)ではないため、バルブからの水漏れが問題となることが多い。
シリコンジェル
1992年に米国FDA(※)が医学的懸念からシリコンインプラント使用中止要請を出しましたがその後の研究により、発ガン・自己免疫疾患との因果関係が否定され、
2006年11月米国FDAにおいて「メンター社」他1社のシリコンインプラントの使用が許可されました。現在日本では、再び多くの医師がシリコンインプラントの使用を開始しました。
シリコンを内容物としたインプラントには2種類あります。シリコンの流動性があるジェル状タイプの物、シリコンの流動性を抑え万が一漏れた際の流失を防ぐコヒーシブシリコンです。安全性で見た場合、漏れ対策を考慮して開発されたコヒーシブタイプの方が優っているといえるでしょう。
シリコンインプラントはその他の内容物のインプラントと比較した場合、触感の良さにすぐれており、もともと乳腺のボリュームが少ない方にも違和感が少なく、もとの胸に馴染むといわれています。
※米国FDA・・・米国食品医薬品局。日本の厚生労働省にあたる。
ハイドロジェルバッグ
ハイドロジェルとは生理食塩水に、高分子ポリマーを加えてジェル状にしたもので、高分子ポリマーの種類により何種類かに分類されています。
ポリビニルピロリドン(PVP)製、ポリサッカライド製、カルボキシメチルセルロース(CMC)製があります。
豊胸バッグ紹介
メモリージェル
<米国FDA承認 シリコン豊胸バッグ>
米国メンター社(※)の「メモリージェルTM」(エリートジェルTMより名称変更)は、2005年4月、米国FDA諮問委員会が安全性、有効性の審査を行い、
2006年11月に正式に使用が認可されました。現在世界各国で市販されている豊胸バッグの中で、最も安全性が高く、副作用(カプセル拘縮)の確立が低いことが米国FDAの治験データにより証明されております。
「メモリージェルTM」は、特別に開発された医療用の最高品質のコヒーシブシリコンジェルで、人間の乳腺に極めて近い自然な弾力性を備え、体の動きに合わせて自然なバストラインを生み出す、形状記憶型の豊胸バッグです。
またシリコンジェルを包み込む外皮(表面部分)が、豊胸バッグでは初の「4層構造」で製造されており、安全性も極めて高い豊胸バッグです。メンター社製のシリコン豊胸バッグは、現在米国をはじめ世界約50カ国で認可・使用されております。
*メンター社の日本語ホームページは
こちらです。
メンター社工場内で行われている「豊胸バッグ伸長テスト」風景。厳密なる数々の検査に合格したバッグを使用しています。米国FDA承認。CEマーク(※)取得済です。
※CEマーク・・・欧州において健康を保護する安全規制に適合した医療機器などに与えられるマークです。
「パーテース」マイクロテクスチャー
<最もやわらかいテクスチャータイプの豊胸バッグ>
フランスのペルース プラスティ社「パーテース」テクスチャータイプ(豊胸バッグの表面がザラザラした、基本的に手術後のマッサージ不要タイプ)は、世界で最もやわらかいテクスチャータイプの豊胸バッグです。
バッグ表面のテクスチャー(凹凸)部分の大きさが他社メーカーの豊胸バッグに比べて飛躍的に小さいため、テクスチャータイプ特有のゴワゴワ感が解消されており、やわらかさを生み出す最大の特徴といえます。
<主なメーカーの豊胸バッグ表面部分比較写真>
●ペルース プラスティ社 「パーテース」バッグ
●アラガン社 「バイオセル」バッグ
●ユーロシリコン社 「クリスタル」バッグ
●アリオン社 「CMC」バッグ
「パーテース」マイクロテクスチャーは、凹凸形状が極小のため、小さい凹凸を数多く作ることにより、豊胸バッグと皮膜(カプセル)の癒着を小さくし、薄いカプセルを形成します。そのため、カプセルが厚くなることを防ぎ、やわらかいカプセルが形成されるので、やわらかなバストの感触が得られます。
また内容物のシリコンは、破れても外に漏れることの無い乳腺の感触に極めて近いソフトコヒーシブシリコンとなっております。表面(外皮)部分も3層構造となっており、分子レベルのシリコン漏れに対しても厳重な作りとなっています。
フランス国内においては40%のシェア(1位)を誇り、ヨーロッパ各国、南米でも使用されております。CEマーク取得済の安全性の高い豊胸バッグといえるでしょう。
ペルース プラスティ社で行われている「パーテース」バッグの圧迫テスト風景。数々の厳密な検査に合格した安全な豊胸バッグを使用しています。
当院ではメンター社の「メモリージェル」やペルース プラスティ社の「パーテース」といった安全性が高く、そして極めて本物のバストに近い感触を得られる豊胸バッグを厳選し採用しております。
診察においてご希望などをお伺いし、最適な豊胸バッグをご提案させていただきます。